ルシア祭

12月13日はルシア祭の日です。ルシアは304年没のイタリアのシラクス市からの聖者でしたが、
スウェーデンでのルシア祭の歴史は少し違います。中世の時代、12月の半ばにクリスマスの断食が始まりました。

このイラストのようなルシアが初めて登場したのは、1764年のことでした。今世紀の初めまで、このようなルシア祭はまだある地方だけで行われてましたが、1927年にストックホルムの新聞社が初めてLuciatåg(「ルシア行列」)を主催したときから、習慣が広がり、現在全スウェーデンとフィンランドで行われています。

ルシア少女は頭にろうそくをのせた冠をかぶり(現在、電気のバーションもあります。)、白い服を着ています。そして、Sankta Lucia という歌を歌います。

家でルシアを祝う家族もいます。奥さんが朝早くルシアの格好をして旦那さんを起こし、子供達は行列の後ろにいるTärnor(ターノル) とStjärngossar(ファーンゴッサル)、またはTomtenissar(トムテニッサル)、を演じます。Tärnorはいつも女の子で、Stjärngossar(「星の少年」)とはコルネット形の白い帽子をかぶっている男の子です。Tomtenissar(tomte)はサンタクロースに似ていますが、Tomteとは昔からある伝統的な神話の小人です。Sankta Luciaの歌の次に、TomtenissarはTipptapp(midi)の可愛い歌を歌います。

ルシア祭のときにLussebullarというサフラン風味のパンを食べます。そしてもちろん、グルッグを飲みます!

子供たちが学校に行くと、次のルシア行列が待っています。12月の朝はとても暗いので(ルシア祭はいつも朝早く行われる)、ろうそくの冠をかぶり堂々と歩いてくる少女が見えてくると皆は感動しますね。

余談として、13日の夜のルシアパーティに(ハロウィーンパーティのようなことでしょうが)、生まれて初めて酔っ払う若者が多いです。これを防ぐために、テレビで色々なコンサートやイベントが夜遅くまで放送されますが、この日にスウェーデンの親たちは子供に対してさらに厳しくなるのでしょう。

いずれにしても、ルシア祭は毎年皆がとてもたのしみにしている祭りのひとつです。

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