日本人が経験したスウェーデン、その5。Masakoさんが書いてくれました。
ポセイドン像とAvenyn |
私がSwedenのGöteborgに行ったのは1997年の6月初旬でした。友人を訪ねるのが目的だったのであまり観光はしませんでしたがその代わりにSwedenのちょっと違った側面を楽しんできました。スウェーデンでは誰もが英語を話すという神話は…?
Göteborg駅のバーは…?
中央駅 |
Avenyn, ヨーテボリの有名な大通り |
6月6日のナショナルデー(?)の前日にGoteborgの目抜き通りKungsportsavenyn( 通称アベニューン)の一角に大きなデイスコがオープンしました。その日は入場料を 払えばいくら飲んでもOKで、日ごろお酒が高いこともありGoteborg中の若者たちが集 まりました。お酒と煙草と明日から夏休みという興奮で若者たちははやりのテクノハ ウスにのって狂喜乱舞し、店内のあちこちでこぜりあいが起こります。うつろな瞳で 「あなたの香水かして」と詰め寄ってくる女の子。ストーカーのごとくついて来る自 称歴史の教師。「スウェーデンの女は最低だ」と叫ぶドイツ人(もてないのかな)。 スウェーデン語の早口言葉(覚えてないけど「6匹のサーモンが箱の中」というよう な意味だった)を言わせようと躍起になる人。次の日のナショナルデーも街はお祭り 気分で、仮装して大きなスウェーデンの国旗をひるがえしながら車を走らせる若者た ち、アベニューンには屋台が並びGöteborg名物ポセイドン像の前では野外コンサート が開かれました。引き続き飲みつづける人々。お爺さんたちのブラスバンド。いつま でも明るい空。たのしいたのしいスウェーデンの夏の夜はこうして過ぎて行きました。
私は飲兵衛で夜遊び大好き人間なのでこうして毎夜遊び歩いていましたが、スウェ ーデンでは、変な人もいましたが、助けてくれる人も必ずいました。危険を感じた事 もなかったし六本木辺りで遊んでるような感じです。
ナショナルデー(6月6日)のパレード |
こんなの日本にもあったらいいな
スーパーに買い物に行ったら店内に自動販売機のようなものがありました。それは 使用済みのペットボトルや缶、瓶を入れるとレシートが出てきてレジで支払いをする 時に渡すとその金額分差し引いてくれるというものでした。すばらしい。
真夏でも夜になってくると少し肌寒い国。街のオープンテラスのカフェの日よけに は天井についてる蛍光燈のような形のストーブが取り付けられていて、じんわりと暖 かい空気を頭の上から送ってくれます。ありがたい。
ヨットが生活に溶け込んでいるスウェーデン。ヨットハーバーにはコインシャワー のような設備があり、ヨットで寝泊まりしながら旅をしている人にとても便利になっ ています。とても清潔で安かった。べんりだな。
先進高齢化社会
平日の昼間など街をぶらつくとお年寄り方々の比率に驚きます。年金でのんびり暮ら してらっしゃる反面ちょっと退屈してるみたいです。
ある日朝9時ごろ家の前の公園のベンチで3人のお爺さんがひなたぼっこしていました。12時頃通りかかると、まだそのままの姿勢、位置で座ってました。夜9時頃再び通 りかかるとまだ、そのままいたので、人形なのか死んでるのかと思い近づいてみたら ただのじっとしてる老人でした。ちょっと心配しましたよ。
ある日散歩をしていておなかが空いたのでスーパーでリンゴとバナナを買って公園 のひなたで食べていたら、お隣に座ってたお爺さんがニコニコしながら見てるので、 英語で話しかけたら「@*#。‘&@++。。!」(スウェーデン語)と話し掛けて きたので笑顔でリンゴをひとつ差し出したら「いらないよ」という感じの身振りで何 か言うので、遠慮してるのかな(日本人的発想)と思い、お爺さんの手に乗せてあげ たらリンゴをじっと見詰めているので「たべて、たべて!」と身振りでやると必死の 形相でリンゴを食べるではないですか。よく見るとお爺さんの歯はとてもリンゴが食 べれるような状態ではありませんでした。あわててリンゴを奪い取り、バナナをあげ ると「Tack!」といって嬉しそうに食べていました。
バス停が見つからずうろうろしてた時、一人のお爺さんが歩いてきたので「バス停 はどこですか」と聞いたら「$%@@」))!*@+@@」と言われたので「BUS、 BUS、Autobus」と言ったら少し考えてから「俺についてこい」という感じで歩き出し たのでついていったらある建物の中に。「ここにある」というので見てみると公営の プールでした。「S」と「TH」の発音に弱いのは日本人だけではないのか!?私の胸 に疑問を残しつつ、満足げに立ち去っていった老人。せっかくなので泳いできました 。「Tack!」
0 件のコメント:
コメントを投稿