日本人が経験したスウェーデン、その4。Iwamoriさんが書いてくれました。
1996年の10月から11月にかけて、2週間ほどエネルギー関係の仕事で ヨーロッパの4カ国(スウェーデン、ベルギー、ドイツ、フランス)を駆け足で 回りましたが、スウェーデンには10月19日から22日まで滞在しました。
スウェーデンで行ったのは、ストックホルムとウプサーラだけですが、例年に ない暖かさということで、朝の6時頃、ジャッケト姿でコートも着ずにガムラ・ スターンを散歩できました(少し肌寒かったですが)。
この時期のスウェーデンは寒いと聞いていましたので、分厚いコートを持って いったのですが、1回も着ることがありませんでした。
初めてのスウェーデン訪問でしたが、ストックホルムもウプサーラもそれぞれ 街が整然として美しいのには感動しました(ガムラ・スターンでは落書きのひど さに少し驚きましたが)。
スカンセン野外博物館も静かで落ちついた大変いい雰囲気のところで、こういう 博物館の作り方を日本も見習うべきではないかと思いました。
スカンセンでは、私達の訪問メンバーの一人(彼は山や公園などに木を植える ボランティア活動をしています)がマロニエの実を拾って日本に持ち帰り、自分 の家の庭に植えたところ、芽が出て、いま大事に育てています。
ストックホルムで発見したもう一つのことがらは、ガムラ・スターンで日本の アニメション「AKIRA」のポスターを見たことです。
「AKIRA」は、アメリカでそれまでマイナーであった日本アニメ(日本ア ニメは一部のフアン、いわゆる「オタク」が見るものと受け取られていたようで す)が人気を呼ぶようになった記念碑的な作品なのです。
スウェーデンでも日本製アニメーションは人気があるのでしょうか(私は日本 の現代漫画やアニメの始祖、手塚治虫(てづか おさむ)の昔からの大フアンな のです)。
ウプサーラでは、ウプサーラ・エネルギー社の地域熱供給事業「リッケブー・ システム」を見学し、実際にこのシステムで熱供給を受けている家を訪問しまし たが、仕事の話は別にして、ウプサーラ大学の講堂の見事なつくりに感心したり (こんな落ち着いたところで生活したら、さぞかし勉強するだろうなあーと、な まけ者だった学生時代を思い出しながら反省)、大聖堂の荘厳な雰囲気に厳粛な 気持ちになったりして、短いながら印象深いスウェーデン訪問でした。
ウプサーラ大聖堂では、日本語の案内ペーパーがあったのには感激。 大聖堂で植物学者リンネのお墓もちゃんと見ましたが(早速写真にとりまし た)、残念だったのは、日本に帰った後で、神学者のスウェーデンボルグについ ての本を読んで、彼の墓がこの大聖堂の中にあったのを知ったことです。
いつかまたスウェーデンに行くことがあったら、是非もう一度ウプサーラを訪 ねてみたいですね。
ウプサーラで発見した珍しいものを一つ。外国を旅行すると、確保するのに苦 労するのがトイレですが、国によってかなり形が違いますね。
中でもユニークだったのが、ウプサーラ大学の講堂の地下のトイレの小便器で す。
日本のお弁当箱(楕円形のランチボックス)のような形のものが縦にではな く、横(水平)に取りつけてありました。あれは随分使いにくかったですね。
あまりに珍しいので、カメラを持っていた人は写真を写しました(私はカメラ をトイレまで持って行かなかったので、残念なことに写しそこねましたが)。
そして、旅行の間、トイレ設計者の思考方法についてという話題で話が盛り上 がりました。
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