Dragon Tattoo - ドラゴンタトゥーのストックホルム

リスベット・サランデルとミカエル・ブロムクヴィストの軌跡を辿りましょう!

セーデルマルムから見たスルッセン。
2012年2月に「ドラゴンタトゥーの少女」はいよいよ日本で封切り。「セブン」や「ソーシャルネットワーク」等の名作を生み出したデイヴィッド・フィンチャー監督が描くどんよりとしたスウェーデン。この第1部のスウェーデン語の題名は"Män som hatar kvinnor" 、直訳すると「女を憎む男」、いわゆるミソジニー。性虐待や人種差別を強く反対してた作家スティーグ・ラーション(ラーソン)は決して明るい北欧を描いたとは言えません。でもこれはスウェーデンのきれいなイメージに悪い影響を与えているどころか、逆効果になっているようです。この3部作は世界ベストセラーになって45万部以上の売り上げを誇ります。スウェーデン版の映画でリスベット・サランデルを演じたNoomi Rapaceは世界的スターになりました。そして、ダン・ブラウン作の「ダヴィンチコード」と同様、小説を辿って新しい角度から街を見る、という観光現象になっています。この「ミレニアムツーリズム」のおかげで、スウェーデンに来る観光客が増えて、とりわけストックホルムの観光業が利益を得ているといわれています。

ここでは小説と映画に舞台になっているいくつかのスポットとその地図を紹介します。



裁判所 (Tingsrätten)
Kungsholmen(「王様の島」)のRådhuset駅の近くにあります。
ブロムクヴィストの有罪判決後、裁判所外の階段でレポーター達が待っています。

ニシンのサンドはいかが?
スルッセン Slussen(「水門」)
サランデルがバイクに乗るときに写ります。
30年代からほとんど変わらないスルッセンを新しくする提案が今話題になっています。映画に写るKatarinahissen(カタリーナエレベーター)は2011年に安全上の理由で廃止となったのが残念。スルッセンにあるセーデルマルム広場では「スウェーデン風のファストフード」、クネッケブレードの間に挟んだバルト海ニシンのサンドが味わえます。


ミレニアムマガジンのオフィス Götgatan/Hökens gata
スウェーデン版の映画にミレニアムマガジンのオフィスはヨートガーツバッケン(ヨートガータン坂)の歩行者天国の交差点にあります。


「カフェヤーヴァ」 Hornsgatan 29A
Cafe Java、 ブロムクヴィストとミレニアム誌のクリステル・マルムがここでフィーカします(「フィーカ」とはコーヒーを飲むこと)。現在の店名は違います。


マリア広場 Mariatorget (マリアトリエット)
小説にはここにある公園が舞台になるシーンがいくつかあります。
スティーグ・ラーション自身もここのベンチがお気に入りだったと言われています。
ここにあるおしゃれなブティックホテルRivalスーパーグループABBAの
Benny Andersson氏がオーナーになっています。


"Samirs gryta" レストラン(小説版) Tavastgatan 28
 ミレニアムマガジンの記者達が常連になっているレストラン。本当はDadoというレストランがここにあります。


レバノン料理店
スタッツゴーデン。大型クルーズ船
が遠くに見える。
"Samirs gryta"のモデルになったレストラン。


ブレックトーンシュグレンド Blecktornsgränd
小説に主人公達がよく通る道。突き当たりの景色が魅力的。


Mellqvists Kaffebar Hornsgatan 78
作家のスティーグ・ラーションと小説のミカエル・ブロムクヴィストの好きなカフェがこの住所にある。現実と想像のそれぞれの2人がそこに出会ったとか?・・・


サランデルのアパート (小説版)Lundagatan 41
典型的なスウェーデン風機能主義建築(Funkis フンキス)の地域。

サランデルのアパート(フィンチャー監督版)Brännkyrkagatan 68


レイメッシュホルメ Reimersholme
スティーグ・ラーションのパートナー、エーヴァ・ガブリエルソンが現在この島に住んでいる。昔はアルコール工場があった。


ホーガリッド教会 Högalidskyrkan
サランデルがここの教会から聖書を借りる。1916年-1923年に建てられた。


ヴィンテルヴィーケン Vinterviken(「冬湾」)
小説によるとサランデルの孤児院がこの近くににあった。
ミレニアムのストーリーとは関係ないが、ここにある人気カフェのCafe Wintervikenはもともとアルフレッド・ノーベルのダイナマイト工場だった。名シェフのMarcus Aujalayによる高級レストランもある。


旧・カフェロッソ
Bergsunds strand 31
ミレニアムの第2部にブロムクヴィストが訪れるカフェ。セーデルマルム(南島)の西部ホーンシュトゥルにある。現在ここにあるVurmaというカフェチェーンのお店のサンドウィッチの種類が豊富。


サランデルが訪れる入れ墨店(小説版)Hornsgatan 158
サランデルが使っている入れ墨店はホーンシュ通りにある。統計によると、ストックホルムの若い人の3分の1は入れ墨をしている。一般的にいえば、タトゥーは日本に比べて社会的に認められていて、例えば男女平等を促すスウェーデン人女性には、「女力」等の漢字が人気がある。というものの、入れ墨したのを後悔して消そうとする人も多いと言われている。
Götgatsbacken.
Photo: Holger Ellgaard

サランデルが訪れる入れ墨店(フィンチャー監督版) Sankt Paulsgatan 14


ガムラスタン(旧市街)のストールトリエット Stortorget
(小説では)アルマンスキーがサランデルを喫茶店から観察するカフェがここにある。


ミルトンセキュリティーズのオフィス (Stadsgården)
サランデルが働くセキュリティー社のスタッツゴーデンはガラスの建物KF-Husetにある。ここに勤務する人々はサルトシェン(Saltsjön,「塩の海」、つまりバルト海の入り江)とガムラスタンの素晴らしい眺めが楽しめる。


セブンイレブン
サランデルが買い物するコンビニ。 Götgatan 25

ソードラテアーテン
Photo:Jordgubbe

ソードラテアーテン Södra teatern (「南劇場」)
スティーグ・ラーションが常連になっていたこのレストラン・バーは隣にある劇場に属している。夏には眺めの良い人気テラスでジャズコンサートなどのイベントが楽しめる。


ブロムクヴィストのアパート(フィンチャー監督版)Bellmansgatan 6, Bellmansgatan 1
小説にはベルマンス通り1番にあるが、フィンチャーは6番を使ったようです。1番には、スウェーデンのコメディアン・作家Jonas Gardellが住居します。Bellmanとはスウェーデンの18世紀の詩人。ミレニアムガイドツアーはBellmansgatan 1から始まります。(以下参照)


ミレニアムマガジンのオフィス外部(フィンチャー監督版) Hälsingegatan 32
三部作では、「良い人は皆セーデル南に住んで、悪人はストックホルムの北や東にいる」となっていることを無視して、ハリウッド版では北部のヘルシンゲ通りにある建物の外部が使われている。
Fiskargatan周辺の景色。
Photo: Ankara


サランデルの豪華アパルトマン
Fiskargatan 9 116 20 Stockholm, Sweden
サランデルが第二部に購入する350平米のアパルトマン。


ビュールマンのアパート (小説版)Upplandsgatan
悪人のニルス・ビュールマンのアパート (ウップランヅガータン)はノルマルム地区にある。

ビュールマンのアパート(フィンチャー監督版)Rörstrandsgatan 31

ホルゲル・パルムグレーンのアパート(フィンチャー監督版)
Kungsklippan 11
サランデルが元の後見人のPalmgrenをお見舞いする。


スティーグ・ラーションのオフィス Bellmansgatan 30
スティーグ・ラーションが貴社として勤務していたOrdfront社の事務所が実際にこの建物にあった。


ブロムクヴィストの別荘(小説版)Sandhamn
「ヨットの都」と呼ばれているサンドハムン島はストックホルム人の夏の人気スポット。ストックホルム中心部から船で行けます

ヴァンゲルの邸宅、実名Hofsta
1908年の絵葉書。
「ヘーデビー」ヴァンゲル家の邸宅(フィンチャー監督版)Katrineholm, Björkvik
ヴァンゲル家の邸宅をモデルになったHOFSTAはソーデルマンランド地方のカトリーネホルムにある。



「ヘーデビー」の橋(フィンチャー監督版)
ノルランド(スウェーデン北部)にあるSegerstaのきれいな鉄橋は映画のおかげで人気の撮影スポットになっている。橋の後ろに写る建物は映画のために建てられてからそのまま残されました。


「ヘーデスタード」"Hedestad"
実際に存在していない町ですが、映画ではストックホルムより
65km南にあるGnesta町をモデルにしています。

「ヘーデスタード」の大通り Drottninggatan 14 Uppsala
スウェーデンのウプサラ市にある通りは映画の「ヘーデスタード」の中心になった。


サランデルの友人の住宅地 Vackra vägen 2 Storskogen, Sundbyberg
ハッカーのPlagueが住む郊外。ストックホルム中央駅から電車で12分。


ヴェンエルストレムのアパルトマン(フィンチャー監督版)Strandvägen 63
怪しいビジネスマンのハンスエリック・ヴェンエルストレムが住む豪華な家。
ストックホルムのお金持ちが多く住むストランド通りにある。

オフィシャルツアー
Stieg Larssons Millennium - The Girl with the Dragon Tattoo
2012年1月より映画の舞台を沿ってストックホルムを回るツアーが開始されます。

10月ー5月 土曜日11時30分
6月ー9月 水曜日6時と土曜日11時30分

ストックホルム市立博物館(Stockholms stadsmuseum)でチケットを販売しています。
地図





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