Vasaloppet ヴァーサロペットの長い歴史


 スウェーデンがデンマーク領地だった1521年当時に貴族のグスタフ・ヴァーサ(バーサ)は独立を目指しました。

2012年のレースの公式ポスター。
名画家のLasse Åbergによる絵。
そのためにあるゆる地方で国民の協力を求めましたが、デンマーク兵の力強い駐留によって成功できず、結局デンマーク支配を強く反対していたダーラナ地方に入りました。しかし最初はそちらの農民にも協力を得ず、デンマーク兵に捕まえられるところでぎりぎりで逃げることができて,ノルウェーとの国境に近いセーレンまでストック1本とスキーで87kmも逃走しました。そのとき、「ストックホルム血浴」、つまりデンマーク王の命令でスウェーデンの貴族ら90人が殺された前年の残酷な事件のことを耳にする農民達は、ヴァーサの提案に応じることにしました。ダーラナ地方の農民の強力を得た結果、ヴァーサが反乱を起こしてデンマーク兵を追い出すことに成功して、スウェーデンは独立を勝ち得ました。国王となったヴァーサは国家の創始者として知られるようになりました。

デンマーク兵から隠れようとするヴァーサ。
Johan Fredrik Höckert (1860)
その脱走のことは神話に近い話で真偽の議論が続きますが、400百年後(1922年)にその事件を記念するためにクロスカントリースキー大会「ヴァーサロペット」(バーサロペット)が開催されるようになりました。毎年3月の第1日曜日に(ヴァーサとは逆の方向で)セーレンからスタートして、モーラのゴールまで90kmのレースが行われます。現在は35ヶ国以上5万人の人々が参加する大規模の大会になっています。

 モーラのゴール。
Photo: Lipothymia


2012年のバーサロペットは3月4日に行われました。






この地図にもバーサロペットの様々な情報を紹介します。

ヴァーサロペットのオフィシャルページ
ヴァーサロペットのオフィシャルYoutubeページ




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